風を掬う者(先行版)

人間の愚かさ、そして死をテーマにしたオリジナル小説

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弐章/英雄/挿話拾陸/最後の欠片

燿炎達は万象に連れられて、村の広場までやって来る。
広場の中心には焚火があり、
その周囲を反乱軍の仲間達が囲んでいた。
しかし、数名の者達の顔が見られない。
「他の者達は?」
燿炎は麗羅に尋ねた。
麗羅は無言で首を横に振った。
「そうか、」
燿炎は少し落胆したが、落胆ばかりもしてられないので、
すぐに気を取り戻した。
そこへ万象が寄って来て燿炎に問う。
「犠牲者が出たのはお気の毒じゃが、
主等にはやるべき事があるじゃろう?」
燿炎は何も言わず、強い表情で応えた。
さらに、万象は続けて燿炎に問う。
「そこで主等会わせたい者がおるのじゃが、
会ってみるか?」
燿炎は少し戸惑ったが、すぐに返事をする。
「是非、会わせて下さい」
「ちょいと、崩墟を呼んで来ておくれ」
万象は声を大きくして、少し離れた所に居た男に指示した。
暫くすると、とても大きな男がやって来た。
燿炎の体もかなり大きい方だったが、
崩墟という男の体は燿炎よりも、さらに、
二周り程、大きかった。
皆が崩墟の大きさに驚いてる中、万象が話し始める。
「これが、崩墟じゃ。
この男、大地の精霊の守護を受けている。
言葉を発する事は出来ないが、言葉を解する事は出来る。
なかなか役に立つ男じゃが、どうじゃ?
主等と共に連れて行ってはもらえまいか?」
そう言われて燿炎は、直接、崩墟に訊く。
「俺達は構わないが、本人はどう思っているのか。
俺達は何時死ぬやもしれぬ戦いの中にいる。
それでも構わないのか?」
崩墟は無言で頷いた。
「この男もまた、
主等と共に露衣土を倒す定めにあるのじゃよ」
万象が付け加えるように言った。
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  1. 2016/03/06(日) 04:59:17|
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