風を掬う者(先行版)

人間の愚かさ、そして死をテーマにしたオリジナル小説

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弐章/英雄/挿話拾弐/旅立ちの因

露衣土の部屋に一人の男が飛び込んで来た。
そして、炮炎に声を掛けた。
炮炎の弟の燿炎であった。
「燿炎」
炮炎が応えた。
続けざまに今度は炮炎が燿炎に声を掛ける。
「元気だったか?」
「見ての通りさ」
燿炎が応えた。
露衣土は黙って二人のやり取りを見ていた。
「一緒に来ないか?」
炮炎が再び燿炎に声を掛けた。
「一緒にって、」
そう言って、燿炎は言葉を詰まらせる。
「このまま露衣土と共に力に依る制圧を続ける事で、
本当の平和が訪れると本気で思うのか?」
炮炎が燿炎に問う。
「それは、」
燿炎は再び言葉を詰まらせる。
「俺と一緒に来い」
燿炎は言葉を出せないでいる。
「燿炎、まだ判らないのか?」
炮炎が厳しい眼差しで燿炎に問う。
「炮炎」
燿炎はそれだけ言うのがやっとだった。
「露衣土がやらんとしている事が、
真の平和に繋がるものではない事を」
炮炎が強い口調で言った。
「んー」
燿炎は呻くようにそれだけ発した。
「言いたい事は言い終わったようだな」
突然、露衣土が会話に口を挟んできた。
「止めろ!露衣土!」
燿炎が叫ぶ。
いきなり炮炎の体が一瞬にして凍り付いた。
そして、すぐに粉々に砕け散った。
「炮炎!」
燿炎は炮炎の体があった、中空に向かって吠えた。
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  1. 2016/03/06(日) 04:50:23|
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