風を掬う者(先行版)

人間の愚かさ、そして死をテーマにしたオリジナル小説

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壱章/人斬り/挿話拾漆/待つ男達

行灯の光がかすかに部屋を照らす中、
二人の男達が酒を飲んでいた。
新撰組の組長である近藤勇と副長の土方歳三である。
土方が近藤に呼ばれて新撰組の屯所の中にある、
この近藤の部屋へ来ていた。
「しかし、斉藤までやられちまうとは、な」
近藤が独り言のように呟く。
「どういたしましょうか?」
土方が近藤に尋ねる。
「どうもこうも、
斉藤が敵わないとなると迂闊には動けないぜ」
「そうですね。斉藤よりも腕の立つ者は、
私達を含めても数人しかいませんからねぇ」
「しかも夜中にしかやりやがらねぇからな」
「相手が多勢であれば、
また話も変わってくるのでしょうが」
「そうなんだよな。相手が一人の時、
暗闇でやり合うと同士討ちの危険が増えるだけだぜ」
「もちろん相手が多勢であっても、暗闇の中では、
同士討ちの危険は高いのでしょうが」
「一人に対して、
それだけの危険を冒さなければならないものなのか」
「そうですね」
「俺達にはまだまだやらなければならない事がある」
「はい」
「だからと言って、
このままにしておくわけにもいかねぇだろうよ」
「我々の面子にも関わりますからね」
「来たか、」
すると襖が開かれて、
一人の大柄な男が部屋に入って来た。
黒谷天竜であった。
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  1. 2016/03/03(木) 06:46:07|
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